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- 東北のこころでとらえた東北の豊かさ(アンケート編)~アンケートから読む地域づくりの方向~
1. 東北最大の資産としての自然
1. アンケートから明らかにされた最大の点は、「自然」である。
東北の人々の心の中では、豊かな自然、自然との共生が確固たる位置づけを占めていることが明らかになった。
2. 誇りをもって語れる東北の自然の特性は何か、自然と共生する東北らしいライフスタイルとは何かが今後の課題になる。
2. 強い地域への愛着心
東北の人々の愛郷心には根強いものがあるが、全国に比べても定住志向が強いからといって今のままの東北で良いということではなく、住みやすいという住民の気持ちを尊重しながらも社会政策と合体した地域政策を進める必要性がある。それとともに、さらに、全国の人に東北を住みやすいと思わせるための工夫が必要である。
3. 控えめな地域への自信、誇り
歴史、地方文化に対する意識がみられるように、地域に対する自身や誇りが確固とした姿で形成されていない状況が浮かび上がった。これからは、東北はもっと自分の目で見ることを訓練し、地域のもつ価値(地域資産)について広く学習を進め、その価値を認識し、自分の言葉で国内外に発信する自己努力の積み重ねが必要である。
4. 世代間の意識の差異
全体としてみれば、20歳代から60歳以上まで、どの世代でも共通した意識の流れがみられるが、質問項目によっては世代間の差異が大きいものもある。それだけに、今後、高齢化がますます進む東北では、高齢者対応に万全を期しながら、なおかつ若い世代の満足もかなえていく幅の広い施策、若年層と高齢層の交流が必要とされている。